コンポストで循環型社会を作ろう!

 子供の頃、家から出る生ごみは牛やニワトリなど家畜のエサに、そのフンは野菜を育てる良質の堆肥となり、暮らしに循環がありました。こんなに家庭からごみがでることもありませんでした。現在、熊谷市は埼玉県でもワースト3に入る1人1日当たりのゴミ排出量が多い地域です。家庭から出る生ごみは約90%が水分で、パッカー車で重い生ごみを運搬し、水分を含む生ごみの焼却処理をするのには環境に大きな負担がかかります。
 現在では牛やニワトリは簡単に飼えませんが、生ごみを家庭で簡単に堆肥化でき、循環型のライフスタイルを可能にする「コンポスト」という便利な道具があります。くまかんれんでは、コンポストに関する情報提供や講習会の実施など、コンポストの普及活動を行っており、また地域の方々がコンポストで作った堆肥を使って、環境に優しい野菜作りをしています。
 生ごみは捨てればゴミ、生かせば地域の素晴らしい資源になります。生ごみを美味しい野菜に変えて、その野菜を地域で育てて食べ、またその生ごみは野菜に変える。私たちと一緒に熊谷流の循環型生活を実践していきませんか?

コンポストとは?


「コンポスト」を知っていますか?家庭から出る生ごみ・落ち葉・雑草などを、私たちの身近にいる微生物の働きで分解し、お野菜やお花を育てる堆肥に変えることのできる道具です。
ダンボールや布製のバッグなどの入れ物に、基材と呼ばれるコンポスト専用の土を入れ、その中に生ごみを入れて混ぜることで生ごみが分解されます。生ごみを入れても分解されるので中身の量は増えず、 生ごみの嫌な臭いはほとんどしません。
コンポストには、ダンボール箱を利用したダンボールコンポスト、布製のバッグ型をしたLFCコンポスト、木枠型コンポストなどがあります。

ダンボールコンポスト

お家にあるダンボールと布や古着を使って、費用をかけずに誰にでも簡単にできるのがメリットです。ダンボールコンポストは、中の基材が生ごみの水分をすぐに吸収し、通気性も良く、生ごみの嫌な臭いはほとんどしないのが特徴です。1日に500g〜1kg、トータルで50kgの生ごみを分解することができます。

LFCコンポスト

LFC株式会社が発売している最新型のコンポスト。見た目もオシャレなバック型で、口にはチャックが付いており、若者やコンポスト未経験者に人気があります。ダンボールコンポストと同じく、中に基材を入れて使います。
詳細はLFC株式会社のホームページ https://lfc-compost.jp をご覧ください。

木枠型コンポスト

大きな庭や畑に設置する巨大なコンポスト。こちらは生ごみや基材は入れず、雑草や落ち葉を入れて堆肥化させます。
雑草や落ち葉で作った堆肥は土が本当にふかふかになるんです。
熊谷市は、庭の雑草が意外と燃えるゴミに多く出されているって知っていましたか?

くまかんれんのとりくみ

① 講習会の実施
くまかんれんではご希望があった場合に、コンポストに関する講習会を行い、コンポストの作り方・使い方・コツなどについて実演を交えて説明し、コンポストの普及活動を行っています。
コンポストに関するお問合せや講習会のご依頼は、こちらからお問合せください。


②YouTubeチャンネルでの情報提供
くまかんれんの公式YouTubeチャンネルでは、コンポストに関する情報提供を行っています。ぜひご覧ください。

③コンポスト堆肥を使った循環型菜園
わたしたちは地域の方々がコンポストで作った堆肥を使って、農薬や化学肥料を使わない環境に優しい野菜作りをしています。
じゃがいも、スイカ、枝豆、妻沼茶豆、里芋、にんじん、かぼちゃ、なす、ねぎ、レタス、トマト、などなど、たくさんの野菜を育てて収穫しています。自分で作った堆肥を使って育てた野菜の味は格別!
くまかんれんでは一緒に活動する仲間を募集中です。皆さんもわたしたちの畑で一緒に、味自慢の新鮮野菜を作ってみませんか

コンポストQ&A

Q: ダンボールコンポストは生ごみの臭いはしないのですか?
A: ダンボールは通気性が良いので、驚くほど臭いがしません。(カブトムシの虫かごのような甘い臭いがします)
たまに臭いがするときは、コンポスト内をよく混ぜることで、2〜3日で臭いは無くなります。
Q: 虫がわくのではと心配です。
A: 虫は予防と退治をすることで快適にコンポストライフを送れます。虫の予防には、虫除けカバーが有効です。
もしも虫がわいてしまった場合は、大きめのビニール袋に基材を入れ、口をきつく縛って2〜3日天日干しにすると退治できます。
(コンポストに集まる虫さんのことをフォローをしますと、、、彼らは人を刺したり危害を加えたりはせず、花の受粉を手伝う優しい虫です。しかもコンポストに虫が入ると、なんと生ごみの分解速度が何十倍にも上がります。)
Q: 生ごみが思うように分解しません。
A: 分解していない場合の多くは、水分が足りていないことが多いです。生ごみをコンポスト内中央に集め、生ごみを細かくして投入してください。
冬場は気温が10度以下で生ごみの分解が極めて遅くなります。そんな時は、パワーアップ素材(あまいもの、油っこいものなど)を投入するのがオススメです。
Q: 白カビが発生しました。失敗でしょうか?
A: 白カビは糸状菌と言ってキノコの仲間です。これから分解が本格的に始まるサインですから、土にしっかり混ぜてください。
大丈夫です。上手くいっています。
Q: できた堆肥の使い道がありません。
A: くまかんれんの畑で有効に活用させていただきます。お問い合わせのページよりご連絡下さい。