「荒川の恵みと熊谷を考える集い」は、毎年11月の日曜日に実施しております。
集合場所 | 市内荒川河川敷6ヶ所 |
作業内容 | 集合場所を基点とした周辺のゴミ拾い 可燃・不燃・粗大の3分別(集積所に旗を立て目印とします) ごみ袋・軍手等は会場にも用意がございますが、可能な方は各自で用意ください。 |
集合場所

熊環連は20年前から荒川の上流から下流までをカバーする「荒川クリーンエイド」に参加し、中流域をカバーする清掃活動(荒川の恵みと熊谷を考える集い)に努めて参りました。私たちの目指したことは、単にゴミを拾う事だけでなく、この活動をきっかけに荒川にもっと足を運んで、その豊かな自然環境に触れ、荒川を身近に知ってもらうことでした。
近年、社会のボランティア意識も高まり、企業や各種団体の参加も増えてきました。また個人の環境意識の高まりもあり、ゴミの量も大幅に減少しつつあります。
今や荒川流域で最大の規模となったこの事業は、資金面で河川管理を担う国土交通省荒川上流河川事務所の推薦により一般社団法人関東地域づくり協会等の支援を受けています。熊谷市役所はじめ、企業や自治会、スポーツ団体、立正大学等々、多方面に亘る皆さま方の長年の参加協力で成り立っています。参加したスポーツ団体の子どもたちからは、普段のリーダーの指導もあり、ゴミは出さない、万一出ても自宅に持ち帰って適正に処分することが身についたという話がありました。まさに熊谷市民挙げての一大行事となっています。
最近では廃プラスティック問題が顕在化し、河川や海洋におけるプラスティックに関心が寄せられております。そこで第21回荒川の恵みで、捨てられたペットボトルの数を調べてみると、698本あり、これはゴミ総量の約2%にあたりました。この他にもコンビニ弁当のトレイやビニール袋、発砲スチロール等々、土に戻らないゴミがたくさんありました。こうしたゴミが川から海に流れ込み分解して、あのマイクロプラスティックに変化していきます。
2018年のNPO法人荒川クリーンエイドの荒川のゴミランキング(※)によりますと、1位はペットボトルで約35,000個、2位以下は食品のポリ袋約15,000個、食品のプラスティック容器約15,000個、食品発泡スチロール容器約15,000個、飲料ビン約12,000本、飲料缶約11,000個と続き、散乱ゴミ用途別割合の約60%を占めています。これらは鳥の羽に絡んだり、エサと間違えて飲み込んだり、ヨシ原や干潟がゴミで覆われたりして生き物たちを苦しめています。こうした観点からも廃プラスティック問題に対して今まで以上に関心を持って対処していきたいと思います。
※)「川ゴミ調査カード」を用いて、ゴミの種類ごとに数を記録、約20万個のゴミを集計したデータです。

